早いもので、おそうじ学校講師養成講座も第6回目となりました。
実は、次回の7回目で、おそうじ学校講師養成講座も最後となります。
そして、今回は、その最終日に備えて、全6名からおそうじの模擬発表がありました。
少し、この講座の趣旨を説明させていただきます。
このおそうじ学校講師養成講座を終えた後、僕を含めた6名は晴れて認定講師となるのですが(試験に合格すれば^^)、年6回のペースで生徒さんを集め、自分たちでおそうじ学校を開催していきます。
つまり、模擬発表というのは、「実際に自分でおそうじ学校をやる際に、どのようにして講座を進めていきますか?」ということになるのです。
6名全員の個性豊かな発表は、本当に素晴らしいものでした。
以下、箇条書きで僕がとったメモになります。
僕が取ったメモは以下です。
・マイクロプラスチックの話。プラスチックがゴミとして捨てられてしまうと、それらが細かく砕けて、海にいる魚がそれらを食べて、最終的には人間がその魚を食べて・・・ということ。これ、実は”排水”も同じこと。対象物が固体か液体かだけの違い。排水も川や海を汚し、人間を含めた命ある生き物が最終的に被害を受ける。だから、水を大切に。できるだけ排水は流さないように。
・193ヶ国のうち、蛇口をひねって水が出るのは、およそ1/3の国。その内、下水道が普及しているのはおよそ30ヶ国。水が飲めるのはわずかに15ヶ国。
・洗剤メーカーは日本だけで200~300社もあり、その内、洗濯用もキッチン用も100ずつのブランドがある。つまり、種類が多すぎて選ぶだけでも一苦労。
・掃除や洗濯をしているほとんどの方は、新しい洗剤についつい手を出してしまう。つまり、テレビのCMに影響を受けやすい。
・「ものを捨てる」・・・すると・・・「掃除ができる」・・・すると・・・「汚しても良いじゃんとなる」・・・すると・・・「安心できる」・・・すると・・・「嬉しい、楽しい」・・・すると・・・「素直になれる、ありのままでOK、自分らしくなれる」
・洗剤も水もできるだけ使わずに、食べ終わった後の食器類を片付けることが大切。
・ドライクリーニングのこと。体に良くない”溶剤”のこと。クリーニング屋さんとガソリンスタンドの跡地は高く売れない理由。それらのお店を撤去する際には、業者による地盤調査があるほど。
さて、こちらは福岡県から毎回通っているKさんの用意した実験セットです。
とっても分かり易かったので、少しだけご紹介させていただきます。
こちらは、Kさん力作の食紅などを使ったカレーなどの油のギトギト感を表現したもの。
「これらのお皿を実際にキッチンで洗ってみましょう!」という内容の実験です。
普通は、こういう油汚れがお皿などに付いていても、スポンジにたくさんのキッチン用洗剤を付けて、泡立てた後、その泡でどんどんお皿を洗うということをしてしまいます。
ですが、確かにお皿からは油汚れがキレイに落ちますが、その油汚れはどこへ行ったのでしょうか?
答えは、ただ単に、スポンジと排水溝へ油汚れが移動しただけです。
これでは、ただの油汚れの”なすりつけあい”ですよね。
今まで「美味しい!美味しい!」と言って食べていたカレーがかわいそう。
そこでお勧めの方法はこちら。
・新聞紙で箱をつくりましょう(よくみかんを食べる時につくる箱です)。
・スパチュラで油汚れだけキレイにはがしましょう。
・新聞紙をよ~く揉んだもので残っている油汚れを取りましょう。
・最後にAllを2回ほど吹きかけ、再度、新聞紙をよ~く揉んだもので表面の油分を拭き取りながら分解しましょう。
後はキッチンで少量の水を少し流しながら、手で軽くこするだけで完了です。
※つまり、スポンジは必要ありませんね。
イメージしてください。
もしベトベトの油汚れがキッチンのシンク、排水溝、スポンジに移動しただけだと、それらを再度洗うために水も洗剤も大量に必要になってきます。
大切なことは、「排水溝の先に海が見えている?」という想像力と海を含めた自然に対する思いやりの気持ちです。
PS:ちなみに僕はマリンスポーツが大好きなので、All things in Natureで愛用しているウェットスーツやシュノーケリングの際に使うマスクなどの洗う実験をしました。さて、2週間後のテスト本番に向けて、僕も準備万全で臨みたいと思っています。