今回は、鹿児島県与論島で観光とまちづくりに取り組む株式会社アジィズを経営する有馬さん夫妻を取材させていただきました。
「オールシングス・イン・ネイチャー」を使い始めたキッカケは何ですか?
有馬さん(旦那さん)
自分自身が健康志向だったことと、例えば砂漠化の問題だとか、環境のことに漠然とした想いがありました。
有馬さん(奥さん)
私の方は、そういうことを全然気にしないタイプだったんだけど(笑)、夫から健康のこととか言われるようになって、今では砂糖を使う量を減らしています。コーヒーもブラックで飲むようになりました。この洗剤自体は前々から気になっていて、1年前に島で行われたマルシェ(青空市場)で購入したのが最初です。
実際に「オールシングス・イン・ネイチャー」を使ってみて、いかがでしょうか?
有馬さん(旦那さん)
ポンプ式なのが楽で良いです。一般的な注ぐタイプよりもずっと使いやすいです。
有馬さん(奥さん)
子供がお漏らしした時などは、洗面器に1プッシュして、日中浸け置きしておくと、匂いもキレイにとれています。今は、靴もオールを付けて擦り洗いしていますし、お風呂掃除もトイレ掃除もコレ1本で済んでいます。
逆に、不満な点や改善して欲しい点などはありませんか?
有馬さん(奥さん)
食器洗いだと、特に子供が使うプラスチックのお皿なんかは、油汚れを落とし切るのが少し大変です。
有馬さん(旦那さん)
梅雨の時期の部屋干し、特に汗が多い時は少し匂いが落ち切らない時があります。そういう時は、オール多めに入れて洗うようにしています。
★食器洗いの際、油汚れがひどい時の対処法
食器洗いでも、洗濯物を洗うにしても、先にできる限りの油を取っておくことが大切になってきます。つまり、全てを洗剤に頼るのではなく、「できることは事前にやりましょう!」という方法です。スローヴィレッジでは、新聞紙でナプキンをつくって、食器に付いた余分な油を取り除く方法をオススメしています。
作り方は簡単です!!
新聞紙を1/4にカットし、その1/4にカットした新聞紙を縦半分に折り、その後、よくレストランなどに置いてある紙ナプキンのように少しだけずらして折ります。それを50枚ほど何かの箱に用意しておき、それを食事が終わった後に全員でやり、最後に食器洗剤用に薄めたスプレーを1・2回吹きかけて、新聞紙ナプキンで拭けば、後は水ですすぐだけで済みますので、使う水もとても少なくなります(※下の写真は以前、うみのわvol.2というイベントのワークショップで実演したものになります)。
★生乾きや汗の匂いが取れない時の対処法
まず、汗や血液などのミネラル成分が洗濯後も衣服にまだ残ってしまっていることが、匂いの原因であることがほとんどです。そのため、ミネラル成分の衣類付着を防ぎ、白物の黄ばみ防止や雑菌の繁殖予防になる、クエン酸と重曹の併用方法をご紹介します。
(1)柔軟剤入れ(ボックス)にクエン酸を小さじ1杯程度入れてください。
(2)大さじ2杯の重曹をお湯で溶かしてから、洗濯機の中に入れてください。
(3)それから通常の洗濯を開始してください。
※上記の量は、3kgの洗濯物に対しての量となります
※ドラム式の場合は、機種の差があり、この通りにできないことを予めご了承ください
※この程度の弱アルカリ性の洗濯液(pH8.5程度)ならば、ウール・シルクにも使えます
お客様の評判はいかがでしょうか?
有馬さん(奥さん)
パッケージの可愛らしさが人気ですね。贈り物として買ってくださる方もいますし、くらべるセット(洗濯2回分サイズ)をお土産ついでに買ってくださる方もいらっしゃいます。
与論島の自然に対する想いを聞かせてください。
有馬さん(旦那さん)
もっと木を増やしたいなぁと思っています。島の草木も大分減ってきています。自分は元々、山や川が好きなので、森が豊かな地域を見ると羨ましく感じことが多々あります。
有馬さん(奥さん)
開発が進んだ海岸で、時々黒い砂が出てくるのが気になっています。よく子供と一緒に遊んでいますが、「ここで遊ばせて大丈夫なのかな?」って思うこともあります。魚や貝などの海の生き物も、昔に比べると減ってしまった気がします。
有馬さん(旦那さん)
貝やウニは本当に見なくなりました。子供の頃はたくさんいたのに・・・。
最後に、これからの島のことについて、考えていることがあれば教えてください。
有馬さん(旦那さん)
自分たちは”観光とまちづくり”の仕事をしていますが、環境と観光も同じだと思っています。島の環境が良ければ観光客は増えますし、ここに住んでいる人自身が充実していれば観光も促進されます。
有馬さん(奥さん)
私はこれからも与論島のファンを増やしていきたいです。今までもそういう人たちとの繋がりでやってこれていますからね。だから、人を大事にしていきたいです。
有馬さん(旦那さん)
それと、今、島ではゴミの処分地が問題になっていて、現状の処分地は、あと15年しかもたないという話を聞きました。「では、新しい処分地をつくりましょう」ということだけはなくて、出すゴミの量そのものを減らしていくことも大切だと思います。・・・とは言え、自分も物販をしている側として難しい部分もあって、プラスチックやビニール包装を全て無くそうと考えても、そういう包装を好むお客様もいらっしゃいます。価値観の押し付けになってしまうのは良くないですから、できることをちょっとずつやっていくしかないかなと思っています。そういう意味でも、この先、オールの量り売りはやっていきたいです。お客さんのニーズもありますしね。
有馬さん夫妻、ありがとうございました。海と森、そして人。全ては繋がっていて、これからも繋がっていくということを再認識しました。これからも「できることから少しずつ」よろしくお願いいたします。
<プロフィール>
オーナー 有馬淳さん
鹿児島県与論島在住の35歳。高校卒業後に島を離れ、2010年に帰郷。2015年に株式会社アジィズを夫婦で設立し、観光とまちづくりをテーマとして、島の特産品の販売や観光ガイド、看板やガイドマップの制作などに取り組んでいる。
株式会社アジィズ
〒891-9301 鹿児島県大島郡与論町茶花309-5
TEL:0997-97-2255
取材日/2016年10月