「すすぎ1回型→すすぎ0回型」の生分解について。

【洗濯用洗剤「All things in Nature」の”すすぎ1回型”の生分解性】
◎1日で94%生分解され、1週間(7日間)で100%が生分解されます!

【洗濯用洗剤「All things in Nature」の”すすぎ0回型”の生分解性】
◎21日間で70%が生分解されます!

これだけ見ると、

「え!?すすぎ1回型→すすぎ0回型になって、生分解のスピードは遅くなってしまったの?」
「え!?全て(100%)が生分解されないの?」

…と。

1つずつ説明していきます。

まず、”すすぎ1回型”が販売された1999年に生分解の試験を依頼したのは、”JIS規格”というところで、ここでは、「1週間を単位として、界面活性剤の生分解試験をする」…というものでした。結果、オールは、1日で94%生分解され、1週間(7日間)で100%が生分解されるということが証明されました。

しかし、洗剤の分野のことに限れば、当時より20年が経過し、今現在では国内流通を目的とした”JIS規格”は洗浄成分のみ(界面活性剤)の分解性を計測することなどからも国際的評価基準と乖離してしまい、使われなくなったという事実が前提として存在しています。

一方で、流通が国境を越えて常態化しているEU諸国が採用したのは、品質規格の”DOC法”です。この計測法は、洗浄成分(界面活性剤)のみで計測することを廃止し、「製品トータルの成分が、川に海に湖に流れ込んだとして、一体何日目で70%の分解性を超えるか?!」ということに着眼しています。結果、より現実に添った試験法といえます。これを米国や日本も含んだ、OECD加盟36国が採用しています。こうした潮流の中で、現在の国内メーカーも”DOC法”でのみ数値化するようになりました。

分解性を示す指標は、「1週間を単位として28日後の分解性が70%を超えた場合に、容易に分解するよ!」という「易分解」が使えるようになったという経緯です。

ちなみにに、洗濯用洗剤「オールシングス・イン・ネイチャー」の”すすぎ1回型”は、28日で基準をクリアしていますが、”すすぎ0回型”は21日で「易分解」ということが証明されましたので、生分解のスピードもより早まっていることが分かるかと思います。

時代と共に、試験法や試験をする限界値などが変わってきている…ということになります。

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